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レベッカ・ソルニット『迷うことについて』

レベッカ・ソルニット
 『迷うことについて』 (左右社)  を読み始めた。

彼女の書いた『災害ユートピア』はいろいろな本に引用されるような本だし、
他にも魅力的な本を書いている。
この『迷うことについて』はエッセイだ。

最初は図書館でリクエストして読み始めたのだけれど、
気に入ったので、自分でも本を購入してしまった。

迷う・・・
さっそくキーツのことばからネガティブ ケイパビリティについても引いていた。
あいまいな状態でも、白黒つけずに迷い続ける・問い続けることって、
まさに痛みについて考えるときにもそのままあてはめて考えられる、のに!
わたしったら白・黒を行ったり来たりだ。

それはともかく、はじめの方の文章で青という色に関して書かれている文章に惹かれた。
引用したい。

> 世界はその闇や深みで青みを帯びる。この青は迷子になった光の色だ。
>スペクトルの青側の端に位置する光は、大気や水の分子によって散乱するために
>太陽からわたしたちのところまでまっすぐには届かない。水にはもともと色がなく、
>浅い水は底の色をそのまま透き通らせる。しかし青みは散乱した光線に満たされ、
>水が澄んでいれば済んでいるほど濃い青色となる。空が青いのも同じ理由だ。
>けれども地平線の青、空に溶けていくような地表の青はもっと深い青をしている。
>現実でないような、憂いをたたえた、はるかな見通しの一番先に見える青。
>隔たりの青。わたしたちまでも届くことなく、その旅路をまっとうできなかった
>迷ってしまった光。この世に美を添えるのはその光だ。世界は青の色に包まれている。
> もう長い間、視界の限界にみえる青に心を揺り動かされていた。地平線、はるかな山並み、
>遠方にあるもの、隔たりの向こうにあるのは内面の色だ。孤独と憧憬の色。
>こちらからみえるあちらの色。自分のいない場所の色。そして決して到達することのできない色。
>なぜならばその色は何マイルか先の地平線にあるのではなく、その山と自分を隔てている
>大気が帯びている色だから。・・・

青という色は人を惹きつけてやまない。
静かな優しい気持ちにもなるし、また気力をも回復させてくれる。
青という色と迷い。
レベッカ・ソルニットの思考をもっと追いたい。

Commented by yumi_in_the_rye at 2019-06-26 17:40
ネガティブ・ケイパビリティの意味を「<ない>を受容する力」と訳した翻訳者がここにおります。
Commented by hamuneko7 at 2019-06-27 20:39
yumiさん。コメントありがとうございます。
「<ない>を受容する力」ですか。
<ない>こととかもやもやした状態とか、受け入れがたいような状態を保留したままで受け入れるとか、書かれている内容で訳し方は変わってくるのでしょうね。いずれにせよ、難しいことだけど忘れちゃいけない力だと思います。
それにしても・・・ネガティブ ケイパビリティのことをyumiさんがそう訳しているということわたしは気づけない(気づけなかった?)と思います。(泣)
by hamuneko7 | 2019-06-26 17:09 | 読んでいる本のこと | Comments(2)

ゆっくり,ゆっくり。


by hamuneko7
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