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ぼちぼちいこか~

salley73.exblog.jp
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『ボディサイレント』を読んだ。

先日『うつ消しごはん』という本を読んで、もしかしたら
わたしって栄養失調?と思い、プロテインを飲むようにしてみた。
(社会人なりたての頃、変に毎日眠くてかったるいという日が続いて、
 偶然血液検査をしたら極度の貧血と栄養の偏りがあると判明。
 鉄剤を飲んでなんとか回復したことがある。
 炭水化物をとっても好むわたしなので、食欲がなくなると
 甘いものと炭水化物の過剰摂取の傾向が出てしまう・・・
 知恵としていろいろ知っていても、実際の偏りに気づかないことも多いみたい。)
なんとはなしに、おなかに力が入るようになってきた気がするけれど、
今後どうなるかこうご期待。

これもちょっと前の話。

高山なおみさんの一人暮らしの様子をテレビで放送していて、
なんとなくいいなぁと思って、彼女の日記をPCで読んでみた。
(高山さんは料理をしながら様々な文章を書くことで暮らしている人。
 彼女の日記は本になっていて、図書館ならかならず置いてあるはず。)
あぁ、こんな毎日の小さなことを記録するだけでもいいんだ・・・
これがライフログっていうものか・・・
なんて思って、わたしもこういう感じで毎日のことを記録していけばいいのかなぁ
なんて感じたわけ。

でもわたしったら、ホント毎日なーんにもしていないんだなぁ。
横になって寝ている時間が圧倒的に多くて、片付けだって滞ってばかり。
書くことなんかないものね、ってすねたくなってしまう。
サクラがきれいだったり、空が気持ち良かったり、ケヤキや杉の新芽がきれいすぎて
ことばがないって感じたりはしていても、それを表す何かが欠けている。
いったい何がなくなっちゃったんだろ?

それでもこの薄っぺらな心の動きしかない、書き留めておくほどのことをしていない
日々であっても、ちょっとだけよかったことは、
ロバート・F・マーフィー『ボディサイレント 病いと傷害の人類学』(新宿書房)を
読んだこと。

著者は50歳過ぎてから脊髄が腫瘍で圧迫されて肢体麻痺になってしまった学者。
肢体麻痺の患者のこと(身体障がい者全体といってもいい)を、自分の属するグループと
考えて(動けなくなってきた後のフィールドワークとして)記録していった。
かなり具体的に彼自身がどんな生活をしているのか書かれている。
少しづつできることが減ってきつつ、研究者としての目を保って書くということ。
仕事があるからこそやっていけるという彼のことばは、わたしにとっても
また仕事がしたいと思わせてくれる力がある。
身体に麻痺が出てきたからこそ、今までは接触することもなかった社会階層の人たちと
仲良くなれたし、見えていなかったことが見えるようになったという。
ブルーカラーの人たちは、自身が「学者」だった時にはスルーするだけの人だったのが、
「身障者」となると突然垣根を越えて近しく声をかけてくれるようになるし、よそよそしさを
なくすという。
「学者」である限り、ブルーカラーの人たちの生活は見えなかったわけだ。
女性という視点もまた同じ。
障がいをもったら女性の方が生きやすくなるし女性との方が接しやすくなると彼は語る。
女性の方がフレンドリーな人間関係がもてるし、実質的に生きることに長けていると。

生きにくさ・生活のしにくさ・痛みがあること・病気を抱えていること
こんなことはある視点を与えてくれることは確か。
できないことが多いと、自然何事にもぶつかるというか意識しないではいられないことが
多くなってくる。
自動思考がしたくてもできない、生きにくさのある場合の方が、マインドフルに生きている
っていえないだろうか。自覚のあるなしはあるけれど。

なーんてこといいつつも
やる気が出てくるのを待ちながら暮らすたいしてマインドフルには生きていない毎日なんだなぁ。
そうそう、義母への朗読は5分から10分ものを週に3編くらいで続けている。
えらいえらい。(へへっ)

by hamuneko7 | 2019-04-13 22:23 | 読んでいる本のこと | Comments(0)

ゆっくり,ゆっくり。


by まるちゃん