2018年 07月 09日
『そろそろ左翼は<経済>を語ろう』
整形外科で読んでいた
『そろそろ左翼は<経済>を語ろう』は、とってもおすすめ。
わたしなりに、もやもやしていたことがスッキリした感がある。
今の日本の左翼のこと、アベノミクスのこと、昨今の経済学者のこと、
リベラルとレフト、新自由主義や緊縮財政のことやら。
ここでいう1・0の段階の左翼というのは、昔の共産主義・社会主義・
社会民主主義あたりまでを指す。
日本では高度成長が終わるころくらいまではなんとか通用した感じ?
経済成長とか、賃金アップとか経済状態の平等を強く主張していた。
でもそのあとの日本では、経済学より自分探しといおうか、
アイデンティティの問題やマイノリティーの問題が表に出てくる。
消費社会論が経済の論理よりも目立って。
宮台真司・上野千鶴子、新しくは古市憲寿など社会学者が
「食べ物をよこせ」より「どう生きるか」みたいな問題を提起して
目立ってきた。
いまはミニマムな生活とか、こと消費とか、経済成長しないでいいから
仲間を作って贅沢しないでシンプルに豊かに生きよう
なんていう感じが流行っている。
でも、そういうスマートで先端の生き方って、日本にある経済上の貧しさ・
目に見えない貧困を隠すことになってやしないか、
そんなことが書かれていた。
まぁそのほかにもいろいろ、緊縮財政がいかに貧困を生むか、
経済成長は悪なのか、金融緩和(反財政緊縮)と規制緩和がくっつく
間違い・・・
そうかぁ、そうだよなぁという納得感あり。
明日にでも図書館に返そうと思うので、忘れないうちに
書いときました。
下にある写真は5月末、多肉植物君を寄せ植えして、元気になっていた
頃の写真。
by hamuneko7
| 2018-07-09 22:00
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