『だから荒野』&『弟を殺した彼と僕』

今日は七夕。
ニュースで見なければすっかり忘れるところだった。
天の川など思いつかないほど,お天気はぐずぐず続き・・・

早くおてんとうさま出てきてください。

ウィンドウショッピングでもして,からだを縦にしておかないと
このだるさや軽い頭痛は続くばかり。
ともかく歩かなくちゃ。

おとといは,なんとなく寝転びながら,『だから荒野』を一気読みしてしまった。
(桐野夏生著 毎日新聞社
図書館で偶然本棚にあるのを見つけて,借りてきた。)

40代後半の主婦が,自分の誕生日を祝ってもらうために,自分でお店の
予約をして家族でディナーをする。
このディナーの場で,「わたしって何?」と感じてしまった主婦が,席を立ち
車に乗って独り立ちの旅に出る,
そんな話。

桐野夏生の小説は好きなので,何冊か読んできた。
女性の視点を描くのは優れていると思うけれど
『だから荒野』は,男性とくに夫のことがちょっと掘り下げられていない
そんな気がした。

主婦も正社員として働く人も,それぞれの大変さはあるけれど,
今の企業で自分を保ちつつ働くというのは,ほんとうにしんどいと思う。
わたしは今,主婦にさせてもらってありがたいと思うばかり。
朝の通勤を考えただけで,わたしにはもうできそうもない。
ただ,主婦もしっかりやっていないから,つらさもわからないけれど・・・
夕飯のしたくだけでフーフーしているくらいだから。



ところで,前回の投稿に関して補足。

原田 正治 『弟を殺した彼と、僕。』 (ポプラ社)
という本をずいぶん前に読んだことがある。

弟を殺された「僕」が自分と,殺した彼のことを考えながら,
書かれたドキュメンタリーで,いまでもこの本は忘れられない。

被害者と加害者は,どちらもどん底に突き落とされる。
社会はどちらも見捨てるのであって,加害者と被害者は突き落とされた
ところから這い登ろうとしても,だれも助けてくれない。
その意味で,加害者・被害者は同じ位置にいる。

そんなことをいっていた。
こういう視点は,わたしにとっては新しく,その後ずっと忘れられない
見方になった。

ストーカーは教育しなおすことで,再犯を防いだ方が社会的に
「得」だと思うし(依存症も同じ),少年の殺人や高齢者の犯罪は,
教育と,住宅や仕事をあたえることで,その後が変わってくるという。

被害者の精神的なフォローは,ほとんどされていないことも課題のひとつ。
社会から見放された感覚を,喪失感に加えてもつことになる被害者。
社会の中でみまもることが大事だと思う。
制度化することも。

口ばかりになってしまうとも思うけれど,ともかくそう思った。
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by hamuneko7 | 2015-07-07 07:59 | Comments(0)

ゆっくり,ゆっくり。


by hamuneko7
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