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ぼちぼちいこか~

salley73.exblog.jp
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リハビリには2種類ある。

大田仁史という理学療法士をずっとやってきた人の本を
何冊か読んで,ずっと理解できなかったことがなんだったのか,
わかった気がした。

理学療法士や作業療法士,言語療法士といった人たちは,
だいたい大学病院か整形外科のクリニックのなかで
仕事している。

だから,医療系。
でも,一部の人たちは,介護保険が入ってから,
介護保険でおこなうリハビリにも加わるようになってきた。
ここは医療と関わるのが苦手なケアマネにとって
一つの難関。

リハビリは,医療保険で訪問看護センターからきてもらう場合と,
訪問介護として介護保険できてもらう場合がある。

基本的には介護保険を先に適用するという原則があるから,
なにもいわないと医療保険でリハビリをしてもらうまでに至らない。
(主治医から指示書を書いてもらわないと来てもらえない。)

高齢者にとって,医療的に=個別の人に必要なリハビリでなければ
効果が出ないにもかかわらず,現実では医療との結びつきが薄くなり,
誰にでも同じようなリハビリしかおこなわれず,生きることにつながっていかない
ということが多い。(ようだ。)

事実,義母が最初にうけたリハビリは,リハビリ病院からきてもらった
理学療法士だったにもかかわらず,あまり効果が出なかった(らしい)。
やっているところを見せてもらって,ていねいにやっていることはわかっても,
義母の病気にとってのリハビリにはならなかった。

偶然見つけた医院の先生が,ある難病の患者の会の顧問も
やっているような熱意のある先生で,医院内でもリハビリもやっているし,
また訪問リハビリもやってくれることを知った。
義母を説得して,この先生に診てもらうようにしたら,
義母の家は,訪問の範囲に入っていなかったのだけれど,お願いして
リハビリもまた必要になれば往診もしてくれることになった。
今では週2回理学療法士が訪問し病気の段階に合わせたリハビリを
やってくれて,ずいぶん「回復」してきた。

こんなことは偶然,幸運と巡り合った場合しかありえない!
と,今になってつくづく思う。
なにしろ,その先生に診てもらうために移り住んできた人もいるくらいだから。
これもあとになってわかったこと。

普通の場合,高齢者がQOLを少しでも良くして生きるためのリハビリに
出会えることはあまりなさそうだということが,本を読んでよくわかった。

だから,平穏死とか,もがいて生きることへの疑問などが医師の側から
でてくるのだろう。
在宅医療の限界ばかり見てしまっているから。

もう少し書きたいことがあったのだけれど,
今日はこの辺でおしまいにしておこう。


国会の会期延長がになったことも合わせて,今の政治の方向に
怖さを感じている。

また今度書こうと思うが,
石田雄 『ふたたびの<戦前>』 (青灯社) ¥1600
是非読んでいただきたいと思う。

治安維持法が成立した年,1925年に普通選挙法もできた。
いまは秘密保護法ができ,先日選挙年齢が18歳に変わることになった。
徴兵制も視野に入ったのだろうか・・・

と,ここまででおしまい。
by hamuneko7 | 2015-06-23 20:22 | Comments(0)

ゆっくり,ゆっくり。


by まるちゃん