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ぼちぼちいこか~

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雑誌『銀花』をふたたび開いてみた。

すでに廃刊になって月日が経つ『季刊 銀花』という
雑誌がある。
数冊しか手元にないが、どれも決して捨てられない
大事なものになっている。

第一五六号『悠久の旅 金の獣神、陶の騎人』
たくさんのページを切り取ってなお、まだ雑誌として
残っていてくれた。

以前、コラージュ療法というものに関心をもっていた時、
この宝物のような写真を、
もったいなくも切り取ってしまった。
当時は、いくつもの雑誌のなかから、
今の自分に必要なものだけを最小限切り取って、
それをノートに集めて貼り付けることで、
気分の調整をしていたのだ。

その残骸として残った雑誌『銀花』を数年ぶりに手に取った。
手仕事のあとが存分に写しだされた写真の数々。
そして連載されていた荒川洋治『文学の言葉』をみつけた。
あの頃は、こんな文章があったなどとはまったく気づいていなかった。

真壁仁『詩の中にめざめる日本』(岩波新書)を紹介していた。

この詩集は、わたしにとっても捨てがたい大事な本だ。
でも、何が書かれていたかは覚えていない。
荒川洋治という人が読み続けているこの本。
荒川洋治の読み方。

いま、『詩の中にめざめる日本』に再会し、
荒川洋治の文章に出会うというのは、偶然以上の何かを
感じてしまう。

詩を書くこと。
短歌を書くこと。
言葉を見つけること。
言葉にとどめおくこと。
記すこと。

ここ数日、こんなことをずっと考えていた。
なにか残したい
なにか作りたい
という願望
の兆候。


自分だけの体験を
その時見た光景と
その時感じたもの・気配や色やにおいを
自分だけの言葉で残して
おくことの
練習を始めたいと。

自分だけのものと思っても、
実は誰もが感じていたことで
考えていたことでもあるかもしれない。
それでも書き留めていくことが大事だと
今は思っている。

願わくば、書きたいと思った時に、
手や指の痛みが邪魔をしませんよう。


by hamuneko7 | 2014-03-27 19:13 | Comments(0)

ゆっくり,ゆっくり。


by まるちゃん